ジオカレッジ(大地の学校)は山と田んぼと歴史を学ぶ場です.
山,田んぼ,そこで育った人々の歴史,人々が生活する大地の歴史.
これらを見つめ直し,忘れかかっている地域の価値を再確認して,後世に伝える.
日本の多くの地方では人口減少,限界集落,教育力低下など,どこも大変な状態になっており,地方創生は広範囲で叫ばれています.まさに待ったなしの状況である
ジオカレッジは,この状態をすこしでも食い止めるために,地域住民,市,地域の学校,大学と協力し,「きょういく」と「きろく」を「きょういく」と「きろく」を柱にに未来に向けての希望が持てる地域活性化の枠組みづくりを行う..
その第一歩として,まずは子どもたちと自然を学ぶ「ジオスクール」と地域歴史の記憶復元と地元が持つ名所を見直す事業を行っています.
2024年は,ジオスクールとして,第三回目となる”夏スクール2024”,”定期ワンデイスクール”を開催し,旧福栄小学校を活用して教育普及活動を行います.また,「歴史掘り起こしプロジェクト」として様々な方から忘れられつつある地域の歴史を再確認していきます.
今後,生涯学習や地元の人々との交流,歴史ー自然科学資料館の設置など,地元の人々を中心に,都会の人々を受け入れるシステムの構築,自然を再確認できる遊歩道の整備,また,南海トラフ地震などの災害災害対策地域としても教育/整備していく予定です.
後援
東かがわ市,東かがわ市教育委員会
スクールで行われた地層のでき方の実験を論文にまとめたものが、雑誌「地学教育」に掲載されました. →
ジオカレッジ会員募集中
(一緒に町おこし活動やスクールへの協力していただける方を募集しております.ぜひご連絡ください.)
清川昌一まで kiyokawa@geo.kyushu-u.ac.jp
ジオカレッジ開催地
ジオカレッジは香川県東かがわ市の山間部(福栄地区)にあります.(ハートマーク)
下の写真の緑色四角が会場 旧福栄小学校です. (三本松駅から約8km,車で15分.高速バス大内バス停から車,タクシーで10分)駅前にはタクシーがいます.
大阪梅田から高速バスで約3時間(大内バス停), 高松駅から特急で35分でJR三本松駅.
地質学的には,和泉層群の不整合境界部分が福栄地区の北側の山並みになります.引田地区の海岸線に和泉層群最下部の不整合が見られます.中央構造線が徳島平野の北側を走ります.
谷間を蛇行した河川(湊川)が見られる.遠くには瀬戸内海,高平山からは小豆島はもとより屋島/八栗山が見られる.中央の赤い屋根のあたりが福栄小学校跡地.正面の山は虎丸山.壁のようになった山は,基底礫岩からなる7000万年前白亜紀後期の和泉層群で,裏側に不整合があり,約8000万年前の花崗岩類に重なる.厚歯二枚貝の化石である馬蹄石が裏山でみつかる.現在,不整合に沿った尾根沿いの遊歩道化を目指して整備中である.
東かがわ市福栄地区
旧福栄小学校跡を拠点に活動中です.(残念ながら,現在,消防法により校舎が使えなくなってしまいました.消火設備の設置が必要とのことです.)現在は,隣のやまびこ交流センターと学校のランチルームを使って今年は乗り切ります!
ジオカレッジが行われている東かがわ市福栄地区です.南側には阿讃山脈がみられ,北側の山は和泉層群の最下部レキ岩層が山を作っています.ここでは,和泉層群の侵食された谷筋が遙か向こうまで見え,そのグラデーションの色合いは,アメリカのグレートスモーキー国立公園を彷彿させる美しさです.