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第3回 やさしいジオ講演会

「大地の成り立ちと南海トラフ地震の話 -防災に備えて-

近年,気候変動による温暖化,集中豪雨,そして,地震など自然災害がいつ起こるかわからない状態です.身の回りで何が起こるのかを知っていることは,家やいのちを守る上で,非常に重要です.本年も,専門家による様々な視点で,我々が住んでいるところで何が起ころうとしているか,毎回違ったテーマで,かみ砕いたわかりやすい話が用意されています,是非ともご参加ください.

日時:8月10日(土曜) 14:30〜17:00

場所:旧福栄小学校ランチルーム(講堂)

参加費:無料

講演内容

清川昌一 (九州大学地球惑星科学部門 准教授)
東かがわ市の特異な地質と地方創生
阿讃山脈を構成する和泉層群と領家花こう岩からなる東かがわ市,そのでき方と地質から生み出された美しい自然の地形について,解説し,白鳥温泉の重要性や,里山の魅力と地方活性化について考えていく.
藤内智士(高知大学理工学部地球環境防災学科 講師)
四国を作ったプレートの沈み込み
四国の地質は,大断層帯である中央構造線を境にして,北(瀬戸内)側はマグマが冷えて固まることでできた花崗岩,南(太平洋)側は大昔の海洋プレートの欠片,を主体としています.これらの岩石のでき方がプレートの沈み込みと深く関係していることについて話をします.
芦 寿一郎(東京大学大気海洋研究所 准教授)
南海トラフ巨大地震とマスコミ報道
南海トラフ沿いの巨大地震は新聞、テレビ、雑誌でしばしば取り上げられています。実際の海底調査から分かった過去の地震の履歴を紹介するとともに、今後の地震に関わるマスコミ報道の信憑性について話をします。
松岡宏美 (高知大学理工学部地球環境防災学科 准教授)
南海トラフ地震に備える
南海トラフ地震は必ず発生します。しかしながら、それが何時なのか、どのような災害になるのか、正確なことは実は誰にもわかっていません。南海トラフ地震について、分かっていること、分からないことをお話しします。そして起こりうる災害について考えましょう。
池原 実 (高知大学海洋コア国際研究所 教授)
南極氷床の融解による海面上昇リスク
今年も暑い夏が続いています。統計記録に基づくと、日本の平均気温はおよそ120年間で2度以上上昇しています。高知や高松の平均気温も同様に120年で2.5度程度上昇しています。「極域増幅」と呼ばれていますが、このような気候の変化は極域でより大きな変化を示しているようです。地球温暖化の影響は様々なところで顕在化していますが、極域の氷床の融解による海面上昇が社会基盤にとって最も重大なリスクだろうと思われます。2020年に、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が「海洋・雪氷圏特別報告書」を公表しました。この報告書には、最近の研究によってわかってきた海洋と雪氷圏(極域や山岳地帯)での変化が端的にまとめられており、将来どのような変化が予測されているかも示されています。特別報告書を読み解き、南極氷床の融解の実態や海面上昇のリスクについて解説します。
松木宏彰 (復建調査設計(株) 山口大学客員教授)
地震に強い建物と地震被害

地元の方と一緒にしろとり音頭 (ジオスクールと合同で盆踊り)

ジオスクール開催中の夜に,盆踊りを行います.ぜひとも参加いただき盆踊りを思い出していただきたく思います.また,地域の盆踊り行事への練習場所としてもご利用ください.子どもたちと踊る盆踊りは,忘れかけた地域の文化を思い出す上でも,昔の人がなぜ盆踊りをしたのかを思い出す上でも. 久しぶりにやってみて,ほとんどの方が感激して帰られます.是非ともご参加お待ちしております.

日時:

8月8日(木曜) 19:00~20:00

8月9日(金曜) 19:00~20:00

場所:旧福栄小学校校庭【雨天はランチルーム(講堂)】

歴史掘り起こしプロジェクト お寺編を以下のように開催します。

6月1日,7月5日の開催場所が,小学校横のやまびこ交流センターから旧幼稚園に変更になりました

(防火工事のために学校が使えません.参加ご希望の方はご注意をお願いします.8月に関しては,追ってHP上でご案内します.)

第1回 正行寺住職のご講演